Victorian Needlepoint [2024/03/14]

Victorian Needlepoint [2024/03/14]

コラム

イギリスで年に1回、刺繍のフェスがあり、以前は参加していましたが、コロナ以降海外には出かけることが出来ずすっかりご無沙汰しています。昨日、洋書の棚を整理していると、ロンドンで買ったニードルポイントの本を見つけました。 

著者Beth Russel 『Victorian Needlepoint』は、そのほとんどがウイリアムモリスにインスパイアされたデザインを、ニードルポイントで刺繍している作品が沢山掲載されている本です。

もちろんヴィクトリアンニードルポイントのデザインがいくつも掲載されているので、刺繍される方は、その図案は、とても参考になるでしょうね。もし、あなたがモリスのファンの方でしたら、何より撮影されたシーンのほとんどが、モリスゆかりの庭、部屋、小物が使用されていることに感動しない人はいないかも知れません。

好きなものしか家に置かない主義のモリスにとって、完璧なものの中に生きていることがベストだったのかも知れません。(完璧というワードは、画家にとって重要かも知れませんが)完璧の中に暮らすことで、複雑な人間関係を忘れることが出来たのかも知れません。そこは、モリスに聞かないとわかりませんね。

しかしながら、ニードルポイントに興味がない人でも十分見ごたえのあるものになっています。モリスファンの人にはお勧めの一冊です。