グランマモーゼス タイルコレクションのタイル [mb2426]

グランマモーゼス タイルコレクションのタイル [mb2426]

コラム

先日、友人から届いた日経新聞にグランマモーゼスがまた!紹介されていました。人生100年時代を迎えた日本では、101歳まで生きたグランマモーゼスは、最も注目すべき人物になってしまったようです。彼女の夫が亡くなった後、75歳から始めた絵が78歳に見出されて、グランマモーゼスは、晩年、かなり有名になってしまい、絵画はもちろん、グリーティングカード、レコードジャケット、タイル、カーテン用の生地のデザインをして、あの『TIME』にも紹介されました。そして、有名になってからも、彼女は、淡々と毎日絵を描き、死を迎えるまでには、1600点以上の絵を描いていました。彼女には、たしかに絵の才能があったのでしょうが、彼女の描いた絵は、彼女の目の前にあった実際の風景ではなく、彼女にとって良き時代の思い出の風景だったことは、驚くべきことでした。確かに、その方がはるかにアメリカの良き時代を知る人にもその良さが伝えられて、より多くの人の目に留まり、心を奪ったのではないかと思います。

参考文献 『現代アートの本当の学び方』 フィルムアート社編
      『モーゼスおばあさんの絵の世界』アンナ・M・R・モーゼス著

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